2009年5月1日金曜日

たまには・・・ Z1

え~とゴホンゴホン。。
んん~。
たまには難しい事をブログに書きます笑
まず上の写真はZ1のクランクケース。
シリンダーとの合わせ面を歪みを
取る為に研磨。そう、よく耳にする面研ってやつです。
ヘッドの面やシリンダーの面を圧縮比上げる為に
やったり今回のように面の歪みを取る為にやったりします。
初期型だともう37年も前のバイクですからね~
あとマニアの方なら写真を見たら分かるでしょうが、
スリーブが入る部分も拡大加工してあります。
今回はスリーブを替えませんが、
ゆくゆく大きなピストンを入れたいと
相談があったので、今回、腰下までO/Hしている
ついでに拡大加工。
次回にスリーブ交換する際は腰上のみの
O/Hで済むようにして有ります。
このように先をみこして加工しておくと
余計な手間や工賃が省けますので
みなさんも先を見越した事も含めて相談する事をお勧めします。
この写真もZ好きな方なら一目瞭然。
そうカムホルダーのねじ部分が変わってますね。
Zの場合ほとんどアメリカ帰り。
そのアメリカで一度か二度は空けられる事の多いエンジン。
アメリカ人メカニック全員そうとは言いませんが、
そら~お国柄、凄い修理跡が有る物です。
日本人では考えられない加工や部品が目白押し。
(当時部品の流通も悪かったでしょうし仕方ないでしょうけど)
そんなエンジンがまた日本に入ってから
数人のメカニックさん達が良いも悪いも色々してくれてます。
そんな長生きしたエンジンも様々な病院を入退院を繰り返してる
うちにネジが限界に来ます。
その限界にきたネジを加工修正し(ヘリサートなど)
その加工が不味いやりかたで処理してあるのが曲者。
その曲者が限界に来た時がさー大変。
写真の金色の部分のように
そっくり作り変えてしまわないとヘッドが
使い物にならなくなってしまいます。
今回の修正加工は優秀でして、このやり方は
大満足な結果でした。
ただデリケートな部分も有りますので、
取り扱いには気を使いますが、
もともと気を使う部分なので、当たり前なのですけどね。
こうやってもう新品が手に入らない部品などを
様々な手を使って治して行くのは大変ですが、
完成すると喜びは一入。
「古いバイク、新しいバイク
両方を触る事によりお互い良い所を
リンクさせ学び取る事が大事」と
昔、師匠が仰ってた意味が最近よく分かります
私は交換屋さんでは無く
本当のバイク屋さんを目指し日々勉強中です。
これを見ているメカニックのみなさ~ん
交換屋さんになってませんか??

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