2010年11月26日金曜日

書いて字の如くの作業 キャブレター同調。
四気筒のエンジンそれぞれの吸い込み力に合わせバキュームゲージを見ながら
キャブレター側を調整してやる作業。
みなさん、いや、大抵のバイク屋さんもこの
同調作業が絶対と思っておられる場合が多く見られます。
私の場合、時と場合によってキャブレターのスロットルバルブ
もしくはバタフライバルブの開度を調整する方法と使い分けているのですが、
バキュームゲージで合わせる方法だと
「アイドル時のエンジンの吸い込む力」のみに的を絞った
調整しか出来ませんので、アイドル時は四気筒とも完璧に揃ったとしても
少しスロットルを開けてやるだけで、各気筒ごとにかなりの差が生じてきます。
もともと完璧に誤差の無いエンジンならこのアイドル時も高回転時もほとんど
狂いの無い状態なのですが、新車時から「誤差の有る量産車」は
距離を重ねる事にカーボンの蓄積や磨耗により圧縮にバラツキがあって当然で、
そのばらついた状態で調子の悪い気筒はどんどん調子が落ちていき悪循環になっています。
この悪循環に悪い意味でも良い意味でもあるキャブ側で
「ごまかす」作業になってしまう場合も有ります。
エンジン内は低回転時は圧縮が低く抜けが有っても
高回転になってくるとまだ「まし」になる傾向がありますから
吸引力は決して比例して上がってきものでは有りません。
よってアイドル時の負圧が調整されて気持ちよくアイドリングはしますが、
いざスロットルを開けると実はキャブレターのスロットルバルブ開度がバラバラなために
四気筒に供給される混合気の量がバラバラなのとどっちが良いでしょうかね??
これを見極めてどちらを優先するか決めてからキャブレターの調整をしております。

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